不登校の子が語る「学校に行きたいけど行けない」理由とは?
福岡県(春日市、那珂川市、大野城市周辺&オンラインも対応)で臨床心理士による心理・学習支援を行っている「こころ先生」です♪
少し前の話になりますが、先日、春日市で行われた公開講座「フリースクールの現状と課題」に参加してきました。
フリースクールの数は、年々増えてきていて、福岡県内では80カ所以上、そのうち筑紫地区(春日市、那珂川市、大野城市、太宰府市、筑紫野市)だけでも7つあるとのこと!
今はこんなにたくさんあるんですね!
驚きとともに、「でも、これらの情報が保護者の方にほとんど届いていない…」という現状もあります(泣)
学校以外にもたくさんの選択肢があること。
行くか行かないかはまた別として、知れるだけでも安心感がありますよね。
もし今後、学校以外の居場所を探している人に出会ったら、私からもこれらの情報を伝えていこうと思います!
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講座の中で印象に残った話。
それは、フリースクールに通っている子どもたちの多くは「学校に戻りたい」と言うそうです。
もしかしたら意外に思われるかもしれません。
「行きたいけど、行けない」という気持ち。
実は、私自身も不登校を経験したことがあるので、この気持ちはすごく共感できます。
「じゃあ、行けばいいじゃん」って思う人もいるかもしれません。
そりゃあ行けるものなら行きたい。でも行けないんです。
だから自分を責める。
学校に行けない自分はダメなんじゃないかって。
どんどん自信をなくしていくんです。全然ダメじゃないのにね。
(この「自分はダメだ」の負ループを止めたい…!!)
時には周りからも責められることもあります。
「なんで学校に行かないんだ!」「学校に行かないと高校に行けないよ?」とかね。
行けるものなら行きたいよ。それができないから悩んでいるのにね。
言葉で言われなくても周りからの視線、周りが悩んでいる姿、「学校に行っていない子」として見られる感じ。
そういう空気感も敏感にキャッチして、ますます落ち込んだりします。
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フリースクールに通うお子さんたちが語る「学校に行きたくない理由」で多いのは、
「なんとなく」とか、
「空気がいや」
というものだそうです。
何が嫌かはっきり言い表せない空気感がつらい。
これもなんだかわかる気がします。
学校という集団生活を送る中で感じる何とも言えない空気感を彼らは感じ取っている。
言葉では言い表せない。けど確かに感じているものがあるのだと思います。
それって何だと思いますか?
大人になった私があの頃を振り返って思うのは・・・
日々時間や課題に追われる感じだったり、周りの視線が気になる感じだったり、先生の期待に応えないといけないプレッシャーだったり、いきなり指名されて人の前に立って発言する緊張や恐怖感だったり、給食残さず時間内に食べないといけないプレッシャーだったり、あの子とあの子の目に見えない複雑な人間関係に気を遣って動かないといけない疲労だったり、自分は真面目にしているのにいきなり連帯責任でクラス全体に対して怒鳴られる理不尽さだったり・・・
あれ?今振り返って書いてみると結構あるな・・・(笑)
今だからこんなふうに書いてみることができたけど、あの頃はまーーーったくわからなかったです。
それこそ「なんとなくしんどい」っていうだけで。
こういった空気感を言い表すことは小中学生くらいの子にとっては難しいだろうなと思います。
全然気にしないで過ごせる子もいると思いますが、空気感を繊細に感じ取る子だったり、筋が通ってないと納得いかない子だったり、切り替えに時間がかかる子にとっては結構ストレスに感じるかもしれません。
もちろん、当てはまらない子もいると思います。
でもあるんだと思います。
その子が感じているしんどい空気感がきっと。
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フリースクールの数も年々増えてきているので、「フリースクールを探そう!」と思ったときに、どこのスクールがいいのか迷うかもしれません。
フリースクールにもそれぞれ特徴があって、自由活動のところがあったり、調理や畑仕事など体験型スクールがあったり、学習に特化しているスクールもあったりするので、
お子さんの好きなこと、やりたいこと、性格などを考えた上で(もちろん通える距離かどうかや金額なども大事!)、「ここだったら通ってみたい!」と思えるスクールに見学に行ってみることをおすすめします♪
ただ、フリースクールは基本的に学校に比べて少人数ではあるものの、集団で活動するところがほとんどです。
「まだ集団に入っていくのは難しそう…」
「家以外の場所に通うのはまだ自信がない…」
「でも、このままは不安。何かできることはないかな?」
そんなお子さんは、一対一で丁寧な個別対応ができる家庭教師から始めてみるのがおすすめです♪
家庭教師こころ先生ができることは、実は学習サポートだけではないんですよ~!
なんと!遊び(プレイセラピー)から始めることもできます♪
臨床心理士による、遊びを通した心理面のケア・サポートが受けられます!
学校に行っていないと学習の遅れも気になるかと思いますが、ある程度心のエネルギーが貯まらないと、なかなか学習に気持ちが向かないことが多いです。
そういう場合は、まずはお子さんが今興味があること、好きなこと、楽しいことを一緒に楽しむことから始め、
エネルギーが溜まったころに、様子を見ながら学習に誘っていきます。
家庭教師こころ先生は、遊びから学習、社会へつながる第一歩、お子さんが無理なく少しずつ自信をつけていくためのお手伝いをすることができます♪
私自身不登校の経験をしてきたこと、そしてこれまで不登校のお子さんとも多く関わってきた経験もあるので、
お子さんとの接し方、学校とのやりとり、進路のこと、その他不安なことなどありましたらぜひ一度ご相談くださいね♪